幼稚園生活の目標

園での生活

年長までをとおしての幼稚園生活の目標

  • 生活
    • 基本的生活習慣を身につけ社会性を養う
    • 集団生活の中で、仲間意識や連体感を土台にして一人ひとりが意欲的に生活できるようにする。
  • 遊び
    • 友達と遊ぶ楽しさを知らせる
    • 友達同志の問題解決をする中で、自分の感情をコントロールしたり要求を言葉で伝達する力を養う。
    • 友達同志さそいあいながら、遊びを展開し、工夫して楽しむ力を育てる。
  • 自然
    • 四季の自然に触れながら、移りかわりを知らせる。
    • 生命の大切さを知らせる
    • あらゆる事物に好奇心をもたせる
  • 言葉
    • 言葉のしくみや音素を知り、発音できるようにする。
    • 日常生活に必要な言葉を正しく使わせる
    • 人前で自分の意志を発表できるようにする
    • 文字が文章として読め、手紙が書けるようにする
  • 数量
    • 生活の中で、数・量・図形に興味をもたせる。
  • 音楽リズム
    • うた・リズム・楽器をとおし音楽に親しませる
  • 絵画・造形
    • クレヨン、絵の具等の使い方を教える。
    • 自分のイメージを自由に表現させる
    • 物を見る目を育てる
  • 体育
    • 安全のための運動を身につけさせる
    • 課題に最後まで取組み、達成感を味あわせる。
  • 行事
    • 生活の節目をつける
    • 行事をとおして、次への活動意欲のステップとする。

保育の順序

葛飾白百合幼稚園では、これらの目標に到達するためにそれぞれの年齢応じ、順序だてて保育をしていきます。

年少児(3歳児)

入園初期、お母さんのもとを離れての集団生活に不安や緊張をおぼえる子どもが普通です。そこで園生活に慣れてもらう(≒園を好きになってもらう)
  1. 子どもの生まれ月(発達段階)や、生活の様式(くせ?)を把握して、一人ひとりの気持ちの安定を図る方法を考える
  2. 常に保育者の存在を意識させ、それが安定の気持ちにつながるよう、保育者が子どもに好かれるよう配慮する(振り向いた時、常に自分を守る保育者がそこにいる=信頼関係の樹立)
  3. 好きな遊びを見つけさせる
次に、友達とのルールや、施設・遊具の使い方など、集団生活に必要なことを理解させてゆきます
  1. 友達と一緒に遊べるための最低限のルールを身につけるため、まずは小人数の友達同志の関わりを保育者が提供する
  2. 友達と1つの遊びを共有できる場を設定する
  3. 安全の配慮をしながら、遊びの種類・範囲を広げてゆける工夫をする
  4. トイレトレーニング・手洗いなどを始めとする、生活のルールをみんなで繰り返し行ないながら身につけさせる
そして、順次、日常の生活に必要な言語、習慣を身につけるよう手助けします
  1. 言葉が増える時期に向け、日常必要な言葉をはっきり正しく発音できるよう指導してゆく
  2. 挨拶・呼ばれたら返事ができるようにする
  3. 保育者に意志が伝えられるように、コミニケーションの機会を増やす

やがて、年中(4歳)年長(5歳)へ進級するに従い、ごくかいつまんで書くと、次のような保育が行なえるよう、成長してゆきます

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年中児(4歳児)

集団生活の充実を図る
  1. 快適な生活を自分たちで造りださせるる
  2. 一人ひとりを大切にする集団を目ざさせるる
  3. グループ活動を多く取入れる
たくさんの友達との関わり合いの中で学ばせる
  1. 一人遊びから友達と遊べるようにする
  2. 外遊びを多用し、ルールを守れるようにする。
  3. 友達とのトラブルを自分たちで解決させる
みんなの前で話したいことを話せる子どもに育てる
  1. 保育者や友達の話を聴くようにする
  2. お互いの個性による発言を認め合う
  3. グループで簡単な話し合いをさせる
創造性を引出す
  1. 遊びの中でいろいろな素材を用い、イメージを膨らませ、自己充実につなげる
  2. 物事に疑問を持ち、物の成り立ちを想像する

年長児(5歳児)

生活する力を育てる
  1. 生活習慣の見直しや、園生活のきまりを確実なものにしてゆく。
  2. 友達同志さそいあいながら遊びを展開し、工夫して楽しむ力を育てる。
  3. 自らの疑問を友達同志で調べたり、考えたりして解決する グループ活動や当番活動をとおし、集団の中の自分の役割を認識させる。 1つの目的に向ってクラス全員が取組んでゆけるような仲間造りをさせる自分をコントロールし、快適な生活を営む力を育てる
  4. ゆったりとした時間のなかで、時間的な見通し、奥行をもって快適に生活する
自主的な活動ができる集団を育てる
  1. 友達同志さそいあいながら遊びを展開し、工夫して楽しむ力を育てる。
  2. 自らの疑問を友達同志で調べたり、考えたりして解決する
  3. グループ活動や当番活動をとおし、集団の中の自分の役割を認識させる。
  4. 1つの目的に向ってクラス全員が取組んでゆけるような仲間造りをさせる
意志の言語化を確実なものにする
  1. 人の話を聴き、自分の考えを相手にわかるように話させる。
  2. 日常生活に必要な言葉が正しく使えるようにする
  3. クラス全体で話し合いをする
  4. 文字が文章として読め、手紙が書けるようにする。
小学校に進学する希望と自信をもたせる