基本的方針

子ども一人ひとりの
発達段階にそくした
保育を行なう

子ども一人ひとりの発達段階にそくした保育を行なう

およそ教育には理想や目標が必要であるのは当然ですが、その理想や目標は、保育者を始めとする大人の側が恣意的に掲げたものであってはなりません。子どもの育ち方は一人ひとりちがうのであって、発達の時間的な経過も性格も一人ひとりちがうととらえるのが原点です。
従って、子どもに与える課題・教材はその子どもの初めて可能にする程度の課題より低ければ達成感も与えられず、高ければ困難であり、ともに子どもの自発性・活発性を制限するものとなるでしょう。最も効果的な保育を行うためには、保育者が子ども一人ひとりの発達段階を見極める目を養う必要があるのです。

心身ともに
たくましい
子どもを育てる

心身ともにたくましい子どもを育てる

ただ単に体を鍛えスピードやパワーを高めるのみならず、子どもが今後も生活してゆく上で自分の体を危険から守ったり、出会うであろう障壁を努力して乗越えるたくましさを身につけさせるよう努めています。
その手段の1つとして、安全のための運動教育やスイミング教育があるのです。子どもの達成の段階は(1)で述べたように一人ひとり異なるので、結果としての「さかあがりができるようになった」・「水が怖くなくなった」など達成感を与えることも大切ながら、子どもがそれぞれの子どもの課題を克服しようと努力を続ける過程も大切にしたいと考えています。
保育者は子どもが「最後までがんばるたくましい子ども」になれるよう、課題の選定その他手助けの方法について、さらに研究を続ける必要があります。

ヒトとの
ふれあいの中で
学ばせる

ヒトとのふれあいの中で学ばせる

子どもはヒトとのふれあいの中で「ことば」を知り、多くのことを学びます。そのヒトは家庭では両親・兄弟ですが、近年は兄弟数が少なく、また、両親も多忙なことが多くなっています。
園生活でのヒトは保育者であり、友達であります。友達との関係において、自らの意志に気付くと同時に他の意志に気付くことが可能となり、ゆずりあい・協力の喜びを知り、また、思いやりを知ってゆくのです。
茶道教育も、挨拶や礼儀から始まり情操を豊かにし、ヒトを思いやる優しい心を育てる1つの方法であると考えています。
保育者は子どもたちに一人でも多くの友達とふれあう機会を与え、また、子ども一人ひとりが保育者とふれあえるよう撃誡を続ける必要があります。本園は、永らくごく小規模な幼稚園とし保育を行なってき、子ども同志の関係・子どもと保育者との関係は親密であり、家族的な雰囲気であると言われてきました。
最近の入園児数の推移はごく小規模とも言っていられないものがありますが、努力して家族的雰囲気を大切にしてゆき、子どもに潤いのある人間関係を築かせたいと考えています。